奈良の東大寺が日本最古の木造建築である事で証明されている通り、無垢である一枚板は百年もしくはそれ以上使用できる優秀な素材である事に疑いはありません。しかし、いくら無垢素材自体が強靭であってもしかるべき素材を適材適所に生かした優れた建築技法により東大寺は数百年に渡って現存されています。一枚板テーブルも同じく一枚板の天板を支えるテーブル脚が丈夫でなければ本当の意味で永くご使用する事はできません。

最近では天然木をそのまま生かした様なダイナミックなものや、アイアン素材を使用したシャープなデザインまで多様なテーブル脚がたくさん見られるようになりお客様のニーズに合わせやすい時代になったように感じます。

こちらのページでは一枚板テーブルの「脚」について触れます。

一枚板テーブルの脚について

一枚板テーブル用の脚の重要性

すぎむらが製作提案しておりますテーブル用の脚はデザイン、機能性、耐久性を追求します。快適に永く安心してご使用いただくためにはどれも欠かせないとても大切な事です。

機能性

テーブルの機能性を高める上で欠かせないのは、「テーブルの高さ」「脚の形状」「脚の取付位置」です。通常ダイニングテーブルは椅子をセットでご使用いただくにあたって天板のサイズにより合わせる椅子の数が異なります。

一般的には天板サイズが4,5尺〜5尺(1350㎜〜1500㎜)の場合、合わせる椅子が4脚ですので、脚の内間に2脚ずつが入り込むように脚の土台の内間を1100㎜以上キープできるように取り付けます。

6尺(1800㎜)以上の天板サイズですと木口側からも椅子が入り込む事を想定しますので、脚の取付位置を意識してテーブル脚を作り込みます。例えば木口側からテーブル脚の外面まで約240㎜程の寸法を確保出来れば椅子の収納や実際座ってご使用頂いても膝がテーブル脚の干渉しにくくなる為です。

またアーム(肘)付きの椅子が天板裏に入り込む事で収納し易くなりお部屋を広く快適に使える場合もあります。
その場合も都度合わせる椅子のアームの高さを測り、ギリギリ干渉しない脚高を目指して製作する事も出来ます。

手作り家具工房すぎむら

「テーブル高」とそれに合わせる椅子の「座面高」の割合もとても重要です。一般的な家具メーカーさんが作り出す比率は、テーブル高700㎜に対して椅子の座面高430㎜が多く採用されています。企画のない一枚板テーブルの天板の厚みは様々ですので、一律にテーブル高700㎜を目指してしまっては不具合が生じる事もあります。わずかにアームチェアが干渉する場合やお椅子の高さを意識したり、車椅子の方の為にテーブル高を調整する事もできます。


天板表面までで700㎜でも天板の厚みが違えば椅子のアームが干渉する場合があります。

またすぎむらのお勧めするテーブル脚は胴板部分を絞ったデザインを心掛けています。ご使用いただくお客様が椅子に座った場合、下の画像のように突き出す膝ができるだけテーブル脚に干渉しない事はご使用上とても大切です。もちろんご要望に応じて4本脚などのデザインで製作しておりますが、当社の BタイプやDタイプ、Lタイプの脚は特に胴板部分を意識してデザインしております、胴板を絞ったデザインで耐久性を意識しつつ快適にご使用いただけるよう機能性を高めています。

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デザイン性

丸太をそのまんま切り落として真っ二つに割り返した様な脚の天然木らしさの良さと違い、利便性や機能性を重視する事は使い易さに繋がりますから、どうしても脚材の部材が細く(薄く)なり華奢なデザインになりがちです。
華奢で耐久性が弱いテーブル脚では当然駄目なわけですから、組み手を多くする事である程度のボリュームを稼ぎながら耐久性を高めつつデザインを常に意識します。

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またパターン化した脚のデザインであっても、合わせる天板(一枚板)に同じサイズは存在しません。特別大きなサイズや分厚い一枚板、瘤のある特殊な杢目のものや、天板自体がラッパ型のものなど、一枚板はひとつひとつサイズや雰囲気は全て異なります。分厚いものや特別大きな天板に通常の厚みの脚では見た目のデザインや永くご使用いただく為の耐久性もデザイン性も損なわれます。その都度テーブル脚の部材を分厚くしたり、組み手を多くする事で見た目のバランスを調整して作り込みます。ただいつもの脚のデザインをあてがうのではなく、樹種やサイズ、雰囲気を総合的に判断し一枚板に合う、より良い専用設計のテーブル脚のご提案がデザインの向上に繋がると信じています。

耐久性

いくら一枚板である無垢素材が丈夫であってもそれを支える脚が粗末では長持ちしません。まずは材料の選別はとても大切です。人工乾燥により含水率を10%以下に落とした乾燥材のみ使用します。板目で使う部材や柾目の部材など、脚のデザインによって使用する部材を適材適所に使い分け木取りしていきます。

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組み手の多い脚材は少しの節や腐食が耐久性を大きく損ねる場合もありますので、慎重に材を見極める必要があります。
また木と木の接合(ホゾ付きなど)の具合で耐久性は大きく左右されます、細かい作業ではありますがひとつひとつ丁寧に手作りで脚を組み上げていきます。

すぎむらの一枚板テーブル用の脚

すぎむらのテーブル脚は全て天板トップと同じ素材の無垢素材を使用します。
一枚板用のテーブル用の脚はいつも単純に見られがちですが、実はとても大切なことです。ご家庭でより快適にお使い頂くために、すぎむらではお客様とのお話しの中でも特に時間を掛けて打ち合わせさせていただきます。

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