
家具製作において椅子だけではありませんが、
主に製作にあたっては「治具」と呼ばれるモノを使います。
治具とは「型」のような役割です。
通常は複数の椅子を同じ寸法、
形状で作りますから治具を使う事で仕上がりが均一に
なります。
「治具」は必ずしも必要なモノではありませんが
作業が効率化し、再現性(継続性)が向上します。
また製作の効率化は価格を抑える利点がありますから、
多くのメーカーが「治具」を使用します。
しかし「結」チェアには「治具」がありません。
というより使う事が出来ません。
「結」チェアは天然木の魅力を最大限に活かすために、
ひとつひとつ形状が異なり同じ仕上がりが有りません。
座面や肘置、スポークや足材など「型」にはまらないため、
「治具」を使う事が出来ないのです。
結チェアに必要なモノは「治具」ではなく、
作り手の「技術」と「感性」です。
鉄やアルミと違い天然木は節があったり、
割れがあったり様々です。
また木目や木材のひとつひとつのクセを見抜き
然るべき部材を適材適所にあてがう必要があります。
すぎむらで「結」チェアに携わるのは選ばれた職人のみです。
決して大量生産が出来ない、
本物の手作り椅子に触れてみて下さい。
ひとつひとつ、手で紡がれる
作り手のこだわりと、心の鼓動
選び抜かれた職人による
世界にたった一つだけの椅子
その椅子に座ると
人と人、心と心が結ばれる
唯一無二のその姿
まるで樹の語り部が
秘めたる物語をそっと囁くように
「結」の椅子は、時を超え
その存在は永久に続く