山桜について
山桜はバラ科サクラ属の落葉高木です。日本固有種かつ野生種の一つです。主に西日本の温暖帯を中心に分布します。気乾比重は、0.60~0.62です。
辺材は淡黄褐色、心材は赤褐色で、心材、辺材の境界は明瞭ではっきりしています。強度、耐水性が高い上に、加工性も良く、磨くと艶のある光沢がでます。桃色や橙色に近い美しい色合いをもっており、現在も家具の材料として人気の高い木材です。山桜の中には、板にした際に稀に縮杢が広い範囲で入ることがあります。また、古くから日本人と関わりの深いヤマザクラなのですが、ソメイヨシノが開発される前(江戸時代後期)までは、「花見」の対象はヤマザクラだったといいます。江戸時代には浮世絵の高級版木として歌川広重の作品に使われており、『名所江戸百景』の中には山桜の木目がしっかりと残っているものもあります。
桜の一枚板
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