What is the Chigiri?
「チギリ」とは?
悠久の時間を刻んで育つ天然木ですからその一つ一つ様々な色形、クセを持っています。節、変色等すべてがその天然木の個性です。その個性をより引き出しお客様に永くご使用頂く為の「家具」として仕上げるためには適切な加工が必要になります。
こちらでは「チギリ」と呼ばれる割れ止めの加工法をご紹介します。
大径木の丸太を挽き天然木の一枚板テーブルの材料を確保する際、その材の厚み2寸~3寸(60㎜~90㎜)近い分厚い板になります。2~3年程の天然乾燥の間、ゆっくり水分が抜けて行く過程で材には強い負荷が掛かり、中には割れてしまうモノもあります。
今回はこのようなワレが入った材に「チギリ」加工を施しテーブルとして仕上げていきます。
About the Chigiri
「チギリ」が一枚板に組み込まれるまで
チギリを入れ込む理由
一枚板の個性を更に際立たせる
丸太から挽き出された一枚板は乾燥過程の水分が抜けて行く中で常に負荷が掛かった状態であり、特に硬い節の部分はそれに耐えきれず割れてしまう事がしばしばあります。 すぎむらでは割れてしまった部分もその木材の個性と捉えて、ワレがそれ以上広がらない様に分厚い「チギリ」を木材に入れ込みます。 十分に乾燥させた木材であっても木材は常に呼吸し目に見えない動きがあります。割れが更に広がるリスクを少しでも下げる為にこの「チギリ」加工はとても重要な工程になります。
チギリを入れる工程
熟練された職人技
すぎむらの「チギリ」はすべてを手作業で行います。決してイミテーションではない本来の割れ止めとして仕上げるために、天板の「樹種」や割れの「大きさ」「形」に合わせてチギリを一から製作し、割れ止めとしての役目を最大限に発揮するよう、硬い素材で厚みのあるチギリを寸分の狂い無く叩き込みます。
最後の仕上げ
手作り家具の醍醐味
お客様に安心して永くお使いになって頂くために、私たちは時間をかけて丁寧に隙間なく「チギリ」を入れ込みます。職人の熟練された「チギリ」をぜひご堪能ください。
Process
「チギリ」を一枚板へ組み込む工程手順
鑿研ぎ
継続していいものを作り上げるために、すぎむらでは常に道具を大切に扱うことを考えています。テーブルに使用する材は特に硬い材質が多く毎日使用する鑿(のみ)の研ぎはとても大切な作業です。
墨出し
すぎむらの「チギリ」に決まった型はありません。割れの大きさ、材質により使用するチギリの形、材質はすべて異なります。割れ止めのチギリに最大限の効果を引き出させる為、その基準となる墨出しはとても重要な作業といえます。
荒削り
まずはハンドルーターを用いて、おおまかな荒削りを行います。そもそも板の中で割れが入るのは節などの特に硬い箇所が多いため、よく切れる刃物を使い慎重に削り込みます。
鑿を駆使
木目の方向に合わせて鑿の入れる向きや力加減を変え、墨出ししたチギリの形通りに削り込んでいきます。キツ過ぎず緩くもないチギリを寸分の狂い無く入れ込む大切な工程です。天板の材種によって「チギリ」のキツさも職人が丁度よく合わせていきます。
叩き込み
「チギリ」が割れたり欠けたりしないよう絶妙なチカラ加減で打ち込みます。感触、感覚を頼りにゆっくりとチギリを叩き込んでいきます。
鉋掛け
最後はしっかりと打ち込まれたチギリが天板表面とフラットになるようしっかりと鉋掛けします。チギリのしっかりとした厚み、寸分の狂い無い叩き込み、一つ一つの丁寧な仕上げにより割れ止めとしての効果が最大限発揮されます。
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